オリジン流
“売れる戦略”

人が存在するかぎり“食”を扱うビジネスはなくなることがありません。それだけに多くの企業が参入し、激しい競争を繰り広げています。そうした状況の中でも、全国に810の販売拠点と、オリジンブランドが人々の暮らしに根を張り、枝葉を広げることができたのは、『私たちは「楽しさ」「豊かさ」「快適さ」を追求し、食を通して、人々の暮らしに貢献し続けます』という経営理念のもと、地域に根ざした「家庭の台所代行業」として“食”の提供に誠実に取り組んできたからです。
地域のお客様を家族と思い、子どもにも安心して食べさせることができる惣菜、毎日のように食べられる商品を提供するには何が必要かを考えました。その答えとなったのが、「安全で新鮮な食材」「健康的なメニュー」「飽きない味」「値ごろ感のある価格」「できたての提供」でした。これらをすべて踏襲したのがオリジンの商品なのです。コンビニエンスストアでは、できたて、がネックになるはずです。さらに100g 183円という均一価格で好きなものを好きなだけ盛り合わせることができる、惣菜の量り売りというビジネスモデル。オリジンの事業は、発想の段階から差別化が明確だから強いのです。
さらに、当社の財産とも言うべき「商品開発力」が、オリジンの事業を推進させています。店舗で収集したお客さまの声やニーズを、いち早く本部の商品開発スタッフ、工場や農場のスタッフ間で共有し、新たなメニュー開発や味の改良・開発に活かすことができています。飽くなき探究心で継続的に新商品を生み出す力はイオングループも認めるところであり、厳しい競争を勝ち抜く切り札となっています。

オリジンブランドの
根幹を成す“自社生産”

私たちは早くから「これからの時代は品質の戦いになる」と予測していました。自社工場を持つことは大きな決断でしたが、品質担保の鍵を握る重要なファクターとしてオリジン弁当の全盛期、2002年に上野原工場を建設。路面店の拡大に加え、イオングループとのシナジー効果により製造高が飛躍的に伸びたことを受けて、2018年に第2工場を建設しました。また、お客さまに美味しい野菜をたくさん食べてもらいたいとの思いから自社農場と加工センターも保有し、ナスやミニトマト、春菊などの野菜栽培に取り組んでいます。
自社の工場で作った商品や農場で採れた野菜は、自社の「中食」「外食」事業に関わる店にしか卸しません。現在の内製化率は年々増加しておりますが、さらに高めていくために、第3工場の建設を計画しています。農地も、自社で作った野菜で惣菜やサラダを提供することを目標に面積を広げています。このように“自社生産” にこだわり、内製化率を高めることにより、利益率の向上はもとより、本部・工場・農場が一体となってクオリティの追求に励み、ブランド力を高めていく風土が醸成されています。

失敗を恐れずに
挑戦し続ける

私たちの歴史は、新しい業態へのチャレンジの歴史とも言えます。「オリジン弁当」は、手づくりの惣菜を均一価格で量り売りするという、独自のテイクアウトモデルにより世の中に広まりました。「キッチンオリジン」では、オリジン弁当のテイクアウトはそのままに、イートインスペースを設けるという新しい発想でブランド力を高めました。スーパーとのコラボ事業では、イオングループとのシナジー効果で43もの都府県に進出し、家庭の台所を支えています。そして、私たちの外食の原点ともいうべき「中華東秀」は「れんげ食堂 Toshu」へと進化し、お客さま層を広げて、人々の健康的な食文化を支える一大企業へ成長しています。
ライフスタイルが多様化する時代においてもオリジンブランドが輝き続けるためには、「お客さまのために、失敗を恐れずに挑戦し続ける」ということが重要です。「キッチンオリジン」「れんげ食堂 Toshu」に続く新業態の開発もその1つであり、トレンドに敏感で、共感力に長けている女性の感性に期待しています。ダイバーシティーという観点からも、女性や若い社員が力を発揮できる組織づくりに力を入れて、これまでになかった業態にも果敢にチャレンジしていきます。私たちの事業は毎日がトライ&エラーの連続ですが、失敗を恐れずに挑戦し続ける風土があるかぎり、前進していけると信じています。